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神経症を改善または克服
神経症について
神経症とは、いわゆる「ノイローゼ」のことで、統合失調症や躁うつ病などよりも軽症で、原因が器質的なものではない精神疾患です。軽度のパニック障害や全般性不安障害、強迫性障害などがこれにあたります。しかし、実のところ最近は、病気の原因によってではなく症状によって診断することが主流になってきたため、臨床の現場で「神経症」という病名はあまり使われていません。
<パニック障害>
「このまま死んでしまうのではないか」というような強い恐怖とともに、動悸、頻脈、胸痛、吐き気、発汗、めまい、呼吸難感などの自律神経症状が突然出現し、数分~数十分持続したのち消失します。
<全般性不安障害>
「何かの病気になるのではないか」「家族が病気になるのでは」など、さまざまなことが心配になって落ち着かずリラックスできない上、震え、筋肉の緊張、発汗、めまい、頭のふらつきなど多彩な身体症状を伴います。
<強迫性障害(強迫神経症)>
強迫観念や強迫行為が繰り返されるもの。強迫観念は、過失や不潔に対する恐れ、他人や自分に危害を加える恐れなどの不快な考えやイメージを打ち消すことができず、せきたてられるのが特徴で、強迫行為は、強迫観念に伴う不安を打ち消すため、自分でもばかばかしいと思いながらも、執拗な手洗いや入浴、鍵がかかっているかどうかの確認などの行為を繰り返さずにはいられません。
このほかにも、対人恐怖症、閉所恐怖症、高所恐怖症、不潔恐怖症など、さまざまな具体的な症例があります。また、近年では、神経症から抑うつ状態やうつ病へと移行するケースも多く認められています。
神経症の原因
一般的に言って神経症は、内向的、小心、過敏、完全主義的傾向といった神経質な性格の人で、さらに向上発展欲が強く、自己内省が強い人が神経症になりやすいと言われています。また、強迫性障害では、脳のセロトニン系の異常が明らかになっています。
<神経症になりやすい性格的傾向>
- 自己内省的、理知的、意識的である
- 執着性が強い
- 感受性が強い
- 欲望が強い
神経症の治療方法
心療内科や神経科での神経症の治療には、「薬物療法」と「精神療法」があります。
<薬物療法>
抗不安薬や抗うつ薬で、不安や発作を防ぎます。精神病ではない神経症に薬物療法は必要ないと考える人もいるようですが、薬物が大きな効果をもたらすタイプの神経症もあります。また、精神療法を行うための下支えとしても、必要に応じて薬物療法を取り入れることが大切です。
<精神療法>
精神療法は、さらにいくつかの種類に分けられます。
- 支持療法
支持、説得、激励を中心とする治療法 - 表現療法
悩みや不安を言葉や絵などで表現することにより、心を軽くする治療法 - 行動療法
不安のため制限されている日常生活の行動を徐々に訓練していく治療法 - 洞察療法
患者の深層心理に不安の原因を探っていく治療法
ただし、神経症は、症状やタイプによって治療方法が異なってくるので、まずはカウンセリングが基本です。また、どんな治療法を取るにせよ、患者さんと医師との間に信頼関係があり、時間をかけて行われることが不可欠です。

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