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不登校(ひきこもり)
不登校(ひきこもり)について
ひきこもり(不登校・職場不適応)は、さまざまな理由や要因によって社会に参加することが難しくなり、学校へ通ったり仕事をしたりといった活動が、長期にわたって失われている状態のことを言います。しかし、ひきこもりになった人のすべてが、まったく外へ出られないというわけではなく、ちょっとした買い物などには出かけられるというケースもあり、程度は人によって違います。
また、周囲から見ると、ひきこもりは突然起きるように見えることが少なくありません。例えば、ある朝、急に布団から出てこなくなるといったことが起こって、家族を驚かせます。しかし、実際には、心の葛藤はそれ以前から始まっています。
ひきこもりが始まる前のしばらくの間は、不安と緊張がだんだんと高まる中で、何とか葛藤に耐えて社会生活を行おうと努力しますが、この時点ですでに、精神的なストレス反応として、腹痛・頭痛・吐き気・発熱といった身体症状が現れていることもあります。そして、その努力が限界に達すると、糸が切れたように無気力なってしまうのです。
不登校(ひきこもり)の原因
ひきこもりになりやすい性格や育成環境というものは、特に認められていません。外交的で自分の意見をはっきり言えるような人が、ひきこもりになってしまうことも珍しくなく、誰でもなる可能性があります。
ひきこもりになるきっかけは、実にさまざまです。いじめ、受験の失敗や仕事の挫折、人間関係がうまく築けなかった経験などから、社会とのかかわりを回避するようになってしまった場合もあれば、学習障害や高機能広汎性発達障害(高機能自閉症/PDD)などの障害を周囲の人たちに理解されず、ストレス過剰になってひきこもってしまう場合もあります。
不登校(ひきこもり)の治療法
ひきこもりに対する早期の発見・対応は、難しいものです。また、ひきこもりが長期になると、本人はもちろん家族など周囲もストレスが溜まります。しかし、一番つらいのは、ひきこもっている本人です。周囲の声に全く耳を傾けなかったり、自暴自棄な言動が見られたりしたとしても、誰よりも状況を改善したいのは本人なのです。むやみに叱咤激励したり、強制的に病院へ連れて行くといったことは逆効果になりやすいので、解決を急がず、完璧を求めず、少しずつ歩みを進めていくことが大切です。
ひきこもりから離脱するには、次のようなステップを踏んでいくのが一般的です。
- 自分を責めない
今の状況を受け入れるとともに、リラックスできる自分なりの方法を見つけて、消耗した心身を回復させる - 楽しいことを探す
テレビで好きなスポーツを観戦するなど、どんなことでも良いので、気分が楽しくなるようなことを探してみる - 少しだけ違ったことをしてみる
部屋の中で体操をする、少し遠いコンビニまで行くなど、今までとは違う「できること」を見つけていく - 生活のリズムを整える
起床と就寝の時間を決める、規則正しい食事をする、着替えや入浴を行うなど、日常生活を整えていく。無理をせず、できるところからやっていく
ひきこもりをなおす薬というものは、ありません。医師の診断を受け、抑うつ状態にある場合は少量の抗うつ剤を処方したり、不眠の場合に睡眠導入剤を処方するといったように、個別の心身の症状を和らげる方法はありますが、直接治癒へと向かわせるものではありません。したがって、本人が効果を実感できなければ、無理に薬を処方してもらうことはありません。

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