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アルコール依存症
アルコール依存症について
アルコール依存症とは、飲酒によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強くとらわれ、自分の意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、飲酒を繰り返す精神疾患です。そのメカニズムは、アルコールが脳の神経細胞に作用して異変を起こし、アルコールなしでは正常な状態に保たれなくなってしまうのだと考えられています。
アルコール依存症になると、自分の心身が蝕まれていくだけでなく、社会的な信頼を失ったり、家族など周囲にも迷惑をかけたりするなど、深刻な状況を招きかねません。しかし、飲酒をやめると、手の震え、発刊、不眠、幻聴といった離脱症状が現れるため、なかなかやめることができません。
厚生労働省では、純アルコール量で(日本酒約5合半、ビール大瓶約6本相当)以上を毎日飲む習慣のある人を「大量飲酒者」と呼び、アルコール依存症かどうかの目安にしています。しかし、大量飲酒者と言えないアルコール依存症患者もいます。また、日常生活には何ら問題がなく、社会的にもきちんとした立場を保っている人も数多くいます。生活破綻者のような人が陥る病だという認識は、誤りです。
また、よく「アルコール依存症になるのは意思が弱いからだ」と言われることがありますが、多くの場合はそうではなく、アルコールによって脳や身体に病的な変化が起きているのです。このことを、本人も周囲も理解する必要があるでしょう。
アルコール依存症の原因
アルコール依存症の仕組みは、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが深く関わっています。ドーパミンは、日常の中で「気持ちいい」と感じると分泌され、そのときの状況が脳に記憶されます。そして、その気持ちよさを繰り返し味わいたいと思うようになります。しかし、通常は抑制力が働くため、生活を破綻させるような状況にはなりません。
ところが、脳内のバランスが崩れると、ドーパミンによる快感が必要以上に大きく感じられるようになり、快楽を追求することへの歯止めが利かなくなってきます。そして、快感の引き金であるアルコールに対して脳神経に耐性ができ、アルコール摂取量が増えていくという悪循環に陥ってしまいます。
なお、アルコール依存症に陥る個別の要因としては、次のようなものがあります。
- 個人要因
心理状態、報酬系機能、高位脳における抑制 - 対象要因
陶酔感誘発、有能感誘発、禁断症状 - 環境要因
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アルコール依存症の治療法
アルコール依存症の治療で最も大切なのは、自分がアルコール依存症であることを認め、治療の意思を持つことです。そして、精神科を受診しましょう。重度の場合は入院も必要です。
ただ、アルコール依存症は一度なってしまうと完治は難しく、結局のところ、根本的な治療は断酒を続けるしかありません。自分の意思だけで続けることは難しいので、(アルコホーリクス・アノニマス)などの自助グループに参加すると同時に、必要に応じて抗酒剤を使用し、一生断酒を続けていかなければなりません。

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