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「心の病」の薬(医薬品)

■「心の病」にはどんな種類があるの?

精神疾患に対して行われる薬物療法では、様々な薬(医薬品)が使用されています。これらは総称して「向精神薬」と言われ、様々な症状に応じて、それぞれに用いられる薬の種類が分かれています。では、この薬物治療で用いられる薬には、どのようなものがあるのでしょうか?このページでは精神科領域で用いられている薬についての様々な情報をご紹介します。

※ご注意!
このページは医師・薬剤師による記載ではないことを念頭にお読みください。そのため、このページでご紹介している薬についての情報は、あくまで参考情報としてお読みください。向精神薬の使用に関しては、当HP制作および運営者は責任を一切負えないものとします。これらの薬を使用する場合は、必ず医師と相談し、医師の指導のもとで使用してください。より詳細・専門的な情報に関しては、医師・薬剤師から直接指導を受けることをお勧めします。

 

■精神科で用いられる薬とは?

精神科の薬物療法で使われる薬は、「向精神薬」という総称で呼ばれています。この向精神薬は、私たちの精神活動を司る脳の中枢神経系に働きかけ、精神状態に作用する薬です。向精神薬には様々な種類がありますが、これを分類すると、抗精神病薬抗不安薬睡眠薬抗うつ薬抗操薬抗酒薬抗てんかん薬抗パーキンソン薬などに分けられます。また、精神的疾患の場合、同じ病名でも、人によって処方が異なり、また、経過によっても処方が変わってきます。そのため、精神科における向精神薬は、診断された病気そのものではなく、そのときの症状や状態に対して用いられています。また、すべての薬(医薬品)と同じように、精神科で用いられる向精神薬にも副作用があります。向精神薬は副作用が現れやすいと言われていますが、むやみに恐れる必要はありません。なぜなら、医師はそうした事態も踏まえて薬の処方を検討するからです。ただ、より安心して治療を受けるためには、自分自身でも薬に対する知識を持つことは非常に有効なので、ここでは、精神科領域で使われる薬をご紹介するとともに、それらの薬の持つ副作用についても併せてご紹介します。

尚、このページは、あくまで薬の知識に対する関心を持っていただくためのきっかけとして、皆さんに参考情報を提供することのみを目的としています。そのため、各薬剤の商品名、相互作用など、詳細に関しては、専門の医師・薬剤師(またはそれに準ずるサイト・機関など)から直接情報を取得してください。また、自分個人の判断でこれらの薬を使用することは危険ですので、決して行わないでください。当HP制作および運営者は、薬の使用に関して一切関知しないものとします。

 

■向精神薬はどのように作用するのか?

「心の病」は、まだまだ全貌が解明された訳ではありません。しかし、近年の研究で明らかにされている事実としては、私たちの脳の神経細胞間の情報交換を行っている神経伝達物質が充分に機能を果たすことができなくなるために起こる病気だと言われています。では、様々な精神症状に用いられる向精神薬は、どのように作用するのでしょうか?ここでは、一般的にも浸透している「モノアミン仮説※」を例にとってご説明します。

私たちが肉体的活動や精神的活動と言われる人間としてのいわゆる生命活動を行っているとき、私たちの脳の中では、体内や外部から得られる膨大な情報を瞬時に処理し、身体の各部分に必要な命令を送っています。この脳の情報処理活動は、脳内に約1000億と言われる神経細胞同士が膨大な情報伝達を行うことで機能しています。この神経細胞には、末端にそれぞれ「シナプス」と呼ばれる連結部を持っていますが、その連結部には「シナプス間隙」という隙間があります。神経細胞同士が情報伝達を行う際には、この隙間に「神経伝達物質」と呼ばれる化学物質を放出することで、情報の受け渡しを行っているのです。神経伝達物質は、神経細胞の末端にある「シナプス小胞」から放出され、次の神経細胞の末端にある「レセプター(受容体)」が受け取り、情報が伝達されます。また、レセプターによって情報が取り込まれた神経伝達物質は、レセプターから離れて戻ってくる際に、「トランスポーター」と呼ばれる部分から再吸収され、モノアミン酸化酵素(MAO)という物質によって、神経伝達物質の情報が無効化(リセット)され、元のシナプス小胞に戻ります。因みにトランスポーターには、神経伝達物質の放出量を調整する働きがあります。この神経伝達物質は1つの種類だけではありません。様々な種類があり、それぞれの種類によって異なる働きを持っています。代表的なものとして、ドーパミン、アセチルコリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ガンマアミノ酪酸(GABA)、ヒスタミン、カテコールアミン、アドレナリンなどがあります。

私たちの精神活動が正常に行われるためには、これらの神経伝達物質が過不足なく放出され、それぞれのレセプターがきちんと受け取り、トランスポーターが再度取り込むという一連の作業がスムーズに行われなければなりません。しかし、精神的疾患を患っている場合、この神経伝達物質の放出や受容体、トランスポーターなどの働きが上手く機能していないことが明らかになってきました。実際、抑うつ症状の場合、脳内でセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の放出量が低下することが分かっています。向精神薬は、こうした神経伝達物質や受容体、トランスポーターの機能異常に対して、本来の正常な機能の回復を助ける作用をします。

 

※モノアミン仮説とは?

脳内の情報伝達を行う神経伝達物質の中でも、分子量の小さいセロトニン、ノルアドレナリンなどの化学物質は、別名「モノアミン」とも呼ばれています。これらの「モノアミン」の放出量や伝達量のバランスがとれなくなることで、精神的疾患が発生してくると考える仮説が「モノアミン仮説」です。

 

抗精神病薬

抗精神病薬とは、いわゆる「精神病状態」に効く薬です。抗精神病薬には、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの放出量を抑制する作用があります。そのため、ドーパミンの過剰放出によって現れる様々な精神症状に対して効果があります。つまり、抗精神病薬は、幻覚・妄想・不安・焦燥・興奮・緊張・敵意・攻撃性・活動過多・拒絶症・食欲不振・不眠といった精神症状の改善に用いられます。適応症としては、統合失調症(精神分裂病)、非定型精神病、脳気質精神病、中毒性精神病などの他、うつ病、躁病、神経症不眠症、せん妄症などの治療にも使われます。

抗精神病薬の作用には、大きく分けて鎮静作用、抗幻覚・妄想作用、賦活作用という3つの作用があります。統合失調症を例に挙げると、これはドーパミンがシナプス前部から後部に過剰に伝達されることで、思考の脱線や激しい妄想が起こると考えられています。抗精神病薬は、このドーパミンの流れを阻害することによって、妄想状態や分裂病的不安状態を落ち着かせる効果があります。抗精神病薬は精神機能だけでなく、脳の神経機能にも強い作用を持つため、神経遮断薬と呼ばれたり、強力な鎮静作用を持つことから「メジャートランキライザー」とも呼ばれています。また、抗精神病薬は化学構造式の違いから、フェノチアジン系、ブチロフェノン系、ベンザマイド系と大きく3つのグループに分けられています。最初の抗精神病薬として誕生したフェノチアジン系の「クロルプロマジン」は、アレルギーや炎症を抑える抗ヒスタミン薬の研究から生まれました。ブチロフェノン系の「ハロペリドール」は、モルヒネ系鎮痛薬から合成され、ベンザマイド系の「スルピリド」は、もともと胃潰瘍治療に使われていました。

 

  • 抗精神病薬の作用

    作用1・・・鎮静作用
    不安・興奮・焦燥を鎮静化します。(逆に副作用として眠気が現れる場合もあります)

    作用2・・・抗幻覚・妄想作用
    幻覚・妄想・思考障害(精神病状態)を軽減します。

    作用3・・・賦活作用
    意欲を高め、意欲減退・感情鈍麻・自閉・接触性を改善します。

  •  

    抗精神病薬の副作用

    ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。

    • [錐体外路症状]

      錐体外路を構成するとされる大脳基底核の機能障害で、筋緊張の亢進と減退、随意運動障害、不随意運動が見られます。

      • ・急性ジストニア(急性ジスキネジア)

        急激に現れる筋緊張状態で、首の捻転・目のつり上がり・舌の突出などが起こる場合があると言われています。服薬後、数時間から数日に出現し、小児・若年者に多いとされています。

      • ・アカシジア

        着座不能・静座不能・じっとしていられない・立ったり・座ったり・足をバタバタと踏む・下肢のムズムズ感などが起こる場合があると言われています。服薬数日後に出現し、中年の女性に多いとされています。

      • ・遅発性ジスキネジア

        口唇・舌・下顎などの異常運動として現れ、顔面をゆがめる・舌を動かす・ものを食べているような口の動き・頭を揺り動かすなどが起こる場合があると言われています。長期にわたる抗精神病薬の服用中、中断や減量をきっかけに出現する不随意運動で、高齢者や女性に多いとされています。

      • ・パーキンソン症候群

        振戦・歩行障害(小刻みに歩く、歩行していると徐々に加速し小走りとなる、急に止まれない)・前屈姿勢・筋固縮・無動・寡黙・自律神経症状(発汗、流涎、便秘など)・抑うつ・意欲や関心の減退・不眠などが起こる場合があると言われています。服薬後、数日から数か月に出現し、高齢者に多いとされています。

    • [悪性症候群]

      薬の使用中に高熱・無動・昏迷状態・著しい錐体外路・自律神経症状などが起こる場合があると言われています。前駆症状として著しい筋緊張亢進・振戦・嚥下困難・無動無言・唾液分泌過多・発汗・体温上昇が見られます。呼吸困薙・意識障害・循環虚脱・急性腎不全・脱水症状を起こし、死に至る危険があるため、迅速な処置が必要です。

    • [その他]

      倦怠感・眠気・手の震え・落ち着かない・イライラ・ろれつが回らない・睡眠過多・唾液分泌多量・頻回に水を飲む・ボーッとする・頭の重さ・発疹・皮膚炎・鼻閉・薬物依存などが起こる場合があると言われています。服用が長期にわたる場合、肝臓・腎臓・心臓などに対する注意が必要です。

 

抗不安薬

抗不安薬とは、不安感を和らげる薬のことで、病的な不安、緊張、苦悶、焦燥などに作用します。一般的には緩和精神安定剤やマイナートランキライザーと呼ばれています。抗不安薬は、大脳辺縁系や視床下部の一部に抑制的に作用すると考えられています。穏やかな鎮静作用と筋弛緩作用があるため、精神的な緊張によって生じる不安、いらだち、緊張をはじめとする様々な症状や、精神緊張によって引き起こされる筋肉のコリ、不眠を改善します。抗不安薬の主な作用には抗不安作用、中枢性筋弛緩作用、抗痙攣作用、降圧作用、催眠鎮静作用などがあります。また、抗不安薬は催眠鎮静作用の強いものを「睡眠薬」として分類・使用されています。主な適応症としては、神経症と心身症が挙げられますが、緊張、焦燥、自律神経症状などを伴うあらゆる種類の精神障害で用いられます。その他、不安・緊張・抑欝・興奮・過労などが原因で起こる睡眠障害を改善します。薬の構造式の違いによって、抗不安薬は一般にベンゾジアゼピン系・チェノジアゼピン系・その他の3つに分けられますが、現在ではベンゾジアゼピン系の薬が主流となっているようです。抗不安薬は風邪をひいたときに服用する場合もある薬です。

 

  • 抗不安薬の作用

    • 作用1・・・抗不安作用
      情動面に作用し、不安や緊張を緩和します。
    • 作用2・・・筋弛緩作用
      筋肉の緊張を和らげます。
    • 作用3・・・催眠睡眠作用
      気分を落ち着かせ、眠気を促します。
    • 作用4・・・抗痙攣作用
      てんかんの発作を抑制します。
  •  

    抗不安薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      錐体外路症状や自律神経系の障害はなく、鎮静催眠作用、筋弛緩作用による眠気、倦怠感、脱力感、運動反射機能の抑制、頻脈、ふらつき症状や血圧低下、吐き気、便秘などの胃腸症状が生じる場合があります。また、長期間大量に服用すると、依存性を生じてこの薬を服用しないと、不安になったり、眠れなくなる場合があります。呼吸器や循環器系の抑制作用があるため、高齢者は注意が必要です。また、急に中止すると離脱症状(イライラ、不眠、痙攣、せん妄)を起こす場合があります。アルコールの同時摂取は作用が増強される場合があるため、避ける必要があります。また、抗不安薬は急性狭隅角緑内障、重症筋無力症には禁忌とされています。授乳婦・心疾患・肝障害・腎障害の場合も、注意が必要です。

 

睡眠薬

睡眠薬とは、眠気を引き起こす薬のことで、睡眠障害の症状に対して使用されます。昔から様々な薬が使われてきましたが、現在では、抗不安薬として使われているベンゾジアゼピン系の薬の中で、特に催眠鎮静作用の高いものが睡眠薬として用いられています。これは他の睡眠薬に比べ、副作用が弱く、安全性が高いと言われています。その他の睡眠薬としては、バルビツール酸系・非バルビツール酸系・非ベンゾジアゼピン系などがあります。しかし、これらは副作用が強いため、重度の不眠症以外ではあまり使われなくなりつつあるようです。一般に睡眠薬は、作用の持続時間が薬剤によって異なるため、その適応症である睡眠障害の症状タイプによって使い分けられます。その症状は、寝付きが悪い「入眠障害」・夜中に目が覚める「熟眠障害」・朝早く目が覚める「早朝覚醒」の3タイプに分けられますが、入眠障害の症状には超短期作用型や短期作用型、熟眠障害の症状には中期作用型、早朝覚醒の症状には中期作用型または長期作用型が用いられます。

 

  • 睡眠薬の作用

    • 作用1・・・催眠睡眠作用
      気分を落ち着かせ、眠気を促します。
    • 作用2・・・抗不安作用
      情動面に作用し、不安や緊張を緩和します。
    • 作用3・・・筋弛緩作用
      筋肉の緊張を和らげます。
    • 作用4・・・抗痙攣作用
      てんかんの発作を抑制します。
  •  

    睡眠薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      過量投与により、眠気、ふらつき、脱力などの持ち越し作用が見られる場合があります。バルビツール酸系は連続で使用すると効果が落ち、次第に増量が必要となるため、睡眠薬依存に陥りやすい。ベンゾジアゼピン系、バルビツール系ともに長期にわたる連用や大量服用を行うと、薬物依存を生じ、薬を中止する際に離脱症状を起こす場合があると言われています。短期作用型の薬剤は慣れやすく、不眠・悪夢などのリバウンドを起こしやすいようです。また、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬であるハルシオンは健忘症状を起こすと言われています。アルコールの同時摂取は作用が増強される場合があるため、避ける必要があります。

 

抗うつ薬

抗うつ薬とは、抑うつ症状を軽減する薬で、その他、不安・焦燥を緩和し、意欲を増大させる作用があります。抗うつ薬には「気分高揚作用の強い」もの、「意欲の亢進作用の強い」もの、「抗不安作用の強い」ものなどがあり、大きく分けて三環系・四環系・MAO阻害剤・SSRI/SNRIの4つに分けられます。三環系抗うつ薬は、一般に副作用も強く、作用も強いと言われています。四環系抗うつ薬は、副作用が比較的少なく、三環系が効かない症状に有効な場合があります。MOA阻害薬(モノアミン酸化酵素阻害薬)は、肝臓などへの副作用が強く、他の薬が効かない難治性の症状に限られています。SSRI※(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)やSNRI※(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)は、従来の薬剤に比べ、副作用が少なく、近年注目されている抗うつ薬です。抗うつ薬の適応症としては、単極制及び双極性うつ病の他、恐怖症・強迫性障害・社会不安障害・摂食障害・PTSD・慢性疼痛・夜尿症・ナルコレプシーなどの治療に用いられています。うつ病は、ノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質が減少することで思考が停滞し、意欲が減退すると考えられています。抗うつ薬は、このノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質を不活性化するモノアミン酸化酵素の働きを妨げることで、うつ的気分を解消し、意欲増大を図ります。抗うつ薬は薬の効果が現れるまでに10日間~2週間程度の時間を要します。そのため、ある程度の期間、服用し続ける必要があります。また、効果よりも副作用が先に現れる場合もあるため、医師との相談が不可欠です。うつ病はしっかりと治療しないと何度も再発する可能性が高いため、焦らずじっくりと治療に取り組む必要があります。

 

※抑うつ状態とは?

抑うつ状態とは、理由もなく気分が沈んだり、憂鬱感に襲われるうつ病の症状を指します。

 

※SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)とは?

SSRIとは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、つまり、脳内の神経伝達物質の1つであるセロトニンに対して特に選択的に作用し、セロトニンがトランスポーターに再取り込みされるのを阻害するという機能を持つ比較的新しい抗うつ薬として知られています。SSRIの効果は従来の三環系、四環系とほぼ同じか、やや劣るくらいで、副作用が少ないと言われています。従来の抗うつ薬の主流であった三環系抗うつ剤および四環系抗うつ剤は、非選択的にセロトニンとノルアドレナリンの両者の再取り込み阻害作用があり、副作用に関連するとされる多くの神経伝達物質の受容体に対する親和性を持っています。そのため、抗コリン作用である口渇、便秘、排尿障害、かすみ目と抗ヒスタミン作用による眠気、そして抗アドレナリンα1作用による起立性低血圧、心伝導障害などの副作用は、患者さんの治療期間の生活状態(QOL)を損なう場合が多く見られます。しかし、SSRIではこれらの種類の副作用はほとんど生じないと言われています。「SSRIの副作用が少ない」ということは、「患者さんにとって耐え難い種類の副作用が非常に少ない」ということを意味します。SSRIの特徴としては、抗コリン作用、抗ヒスタミン作用などによる副作用がないため、過剰服用した場合でも、心循環系への作用が少なく、比較的安全だと言われています。また、うつ病再発予防効果にも優れています。こうしたことから高齢者、軽症例に使いやすい薬だと言われています。また、SSRIはうつ病以外に強迫性障害・神経性過食症・パニック障害に有効とされ、その他、慢性疼痛・過敏性大腸症候群・境界性人格障害・薬物依存などにも効果があると言われています。その結果、SSRIは米国で「性格改造剤」「ハッピードラッグ」として乱用されたり、日本でも一部で「夢の薬」と言われていましたが、そのようなものではないことを認識しておく必要があります。つまり、副作用は全くないわけではありません。最も多いのが嘔気・悪心・食欲低下などです。これらの症状は服用1週間以内、特に1日目に多く、通常では継続投与で自然軽快します。その他、振戦・不眠の増悪・不安・焦燥感・性的不能などが出現することもあります。また、SSRIの抗うつ効果に関しては、三環系抗うつ剤とほぼ同等で、効果発現も三環系と同様、2週間はかかります。加えて、SSRIはメランコリー型重症うつ病に対しては、三環系抗うつ剤に比べて効果が劣るという報告があります。

 

※SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)とは?なぜSNRIが生まれたのか?

SSRIはうつ病治療の第1次選択薬としての地位を確立しています。しかし、同時に臨床が進み、SSRIには、いくつかの問題点(弱点)が見えてきました。例えば、三環系がセロトニン・ノルアドレナリンの両方の再取り込み阻害作用を持つのに対して、SSRIはノルアドレナリンに対する作用を持っておらず、この作用差が重症者(重症うつ病、メランコリー性と表現される内因性うつ病)に対する効果差の原因だと考えられるようになったこと。さらに、SSRIとノルアドレナリンの再取り込み阻害作用を持つ抗うつ薬を併用すると、抗うつ効果の増強と速効性が認められるという報告があり、この傾向に拍車をかけたことなどでした。それらSSRIの問題点(弱点)を補うべく開発された新しい抗うつ薬が、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)です。SNRIとは、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤のことで、セロトニンだけではなく、ノルアドレナリンの再取り込みをも阻害し、両モノアミン濃度をバランス良く増加させるという点でSSRIと異なっています。また、SSRI同様、神経伝達物質受容体親和性が認められないため、三・四環系抗うつ薬などで問題となっている抗コリン作用と心毒性を示す種類の副作用が減少しています。さらに、セロトニンとノルアドレナリンの両方に作用する点で優れた抗うつ作用と効果発現の早さが期待されています。そして、SNRIはノルアドレナリン系にも作用するため、SSRI無効例への効果が期待できるなど、今後の抗うつ薬として注目されています。SNRIの副作用は、口渇・吐き気・頭痛・食欲不振・不安感・不眠・めまい・下痢・性的不能など、SSRIと似たものが多いと言われています。

 

  • 抗うつ薬の作用

    • 作用1・・・鎮静・不安解消作用
      不安や焦燥を緩和します。
    • 作用2・・・気分高揚作用
      気分の沈みを改善し、高揚させます。
    • 作用3・・・意欲の亢進作用
      意欲や行動性を増大させます。
  •  

    抗うつ薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      抗うつ剤の副作用は、使用する薬の種類や患者さんとの相性などによって、現れる症状は様々です。最も多く見られる副作用としては、口渇・眠気・目のかすみ・倦怠感・便秘・動悸・排尿障害などが挙げられます。その他、血圧下降又は上昇・頻脈・手のふるえ・筋肉のこわばり・頭痛・不安・下痢・発疹・かゆみ・視力調節障害・睡眠障害・肝臓機能障害・耳鳴・ふらつき・立ちくらみ・発汗・吐き気・胃の不快感・めまいなどが現れる場合があります。
      抗うつ薬は、医師が患者さんの症状に合わせて、副作用の程度を観察しながら服用量を調節するため、医師の指導をしっかりと守る必要があります。また、アルコールの同時摂取は作用が増強される場合があるため、避ける必要があります。

 

抗躁薬(気分安定剤)>

抗躁薬とは、躁病や躁うつ病の躁状態を抑える薬で、炭酸リチウムが最もよく使われます。抗躁薬は中枢神経に働きかけ、カルシウムイオン濃度を低下させてセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の放出を妨げ、気分を安定させる作用があります。抗躁薬の適応症としては、躁病や急性躁病、躁鬱病、双極性うつ病(双極性感情障害)の躁状態、その他、異常な興奮や自閉症による攻撃的行動や自傷行動の治療などに用いられます。また、抗躁薬は治療だけでなく、再発の予防効果もあると言われています。

 

  • 抗躁薬の作用

    • 作用1・・・自発運動抑制作用
      自発運動を抑えます。
    • 作用2・・・抗覚醒作用
      興奮状態を和らげます。
    • 作用3・・・闘争行動抑制作用
      闘争行動を抑えます。
  •  

    抗躁薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      炭酸リチウムは服用当初、吐き気・胃の不快感・指のしびれなどの副作用が見られる場合もありますが、継続して服用することで、これらの症状は治まるようです。その他、抗躁薬の副作用としては、低比重の尿が大量に排泄される尿崩症・小脳失調・催奇形性・脱毛症・振戦などが現れる場合があります。通常、医師が血液濃度を測りながら投与量を決定しますが、食欲不振・嘔吐・下痢・筋肉の脱力感・手足の大きな震え・せん妄状態などが現れた場合は、中毒症状の恐れがあります。その場合は、すぐ医師に相談してください。

 

抗酒薬

抗酒薬(嫌酒薬とも呼ばれています)とは、アルコール依存症に用いられる薬で、アルコールの分解を妨げる作用があります。抗酒薬は、肝臓のアルデヒド脱水素酵素を阻害し、アルコールの代謝過程を遅らせることで、少量の飲酒でも有害物質であるアセトアルデヒドが蓄積され、顔面紅潮、心悸亢進、呼吸困難、発汗、頻脈、悪心、嘔吐などの不快な症状(アンタビュース様作用)を現します。つまり、抗酒薬にはアルコール依存症に見られる飲酒欲求を抑制する効果がある訳ではありません。あくまでも薬の作用による不快な症状でアルコールを飲めなくするだけであり、節酒・断酒に繋げていくための補助的な手段です。なぜなら、アルコール依存症を克服するには、患者さんの意志が最も重要な要素となるからです。抗酒薬にはシアナミドとジスルフィラムの2種類があります。また、抗酒薬の服用中のアルコール摂取は急性アルコール中毒を引き起こし、身体に深刻な影響を及ぼす可能性があると言われているため、注意が必要です。

 

  • 抗酒薬の作用

    • アンタビュース様作用
      アルコールを摂取すると、顔面紅潮・心悸亢進・呼吸困難・発汗・頻脈・悪心・嘔吐など、アルコールに対する身体的な拒否反応を引き起こします。
  •  

    抗酒薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      重篤な心臓・肝臓・腎臓・呼吸器疾患、アルコールを含む医薬品投与中の患者さん、妊婦には禁忌とされています。また、アルコールを含む食品・医薬品・化粧品に関しても、併用する際には注意が必要です。副作用としては、注意力・集中力・反射運動能力の低下などが見られる場合があります。また、皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死症・落屑性紅斑・発疹・苔癬型薬疹・脱毛が見られる場合は、すぐ医師に相談してください。また、長期投与により、嘔吐・倦怠感・肝障害・頭痛・不眠・悪心・白血球増多などの症状が見られる場合があります。抗酒薬は、必ず医師の指導のもとで使用してください。

 

抗てんかん薬(抗痙攣薬)>

抗てんかん薬(抗痙攣薬とも呼ばれています)とは、てんかん発作を抑える薬で、てんかんの予防や治療に用いられます。てんかんとは、脳の神経細胞の異常放電により、過剰な興奮が起こることで、脳機能に障害をきたし、意識の低下や体部位の痙攣、筋緊張の低下、異常感覚などの発作を繰り返す脳の障害と言われています。てんかん(痙攣)発作は、「局在関連性(部分)てんかん」と「全般てんかん」の2つに大きく分けられ、その症状には様々なものがあります。抗てんかん薬は、脳の神経細胞における異常放電を抑制することで痙攣を抑え、大脳の発作を起こす部分の血流不全を改善することで、てんかんを治療します。抗てんかん薬には、様々な種類があり、てんかんの発作型(症状)、脳波、年齢などに応じて、薬剤が決められます。代表的な抗てんかん薬としては、フェニトイン・クロナゼパム・バルプロ酸ナトリウム・カルバマゼピンなどがあります。

 

  • 抗てんかん薬の作用

    • 作用1・・・各種てんかん発作の抑制作用
      発作を抑制します。
    • 作用2・・・精神・性格行動障害の抑制作用
      発作に伴う精神障害や性格行動障害を抑制します。
  •  

    抗てんかん薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      抗てんかん薬の副作用としては、それぞれの薬剤により異なりますが、全般的には眠気・平衡感覚・複視・怒りっぽくなる・吐き気・食欲不振・発疹・体毛の増加・歯肉増殖・注意力や反射運動能力の低下などが見られる場合があると言われています。その他、肝機能障害・催奇形性・皮膚や消化器系などの異常をはじめ、様々な副作用があるようです。抗てんかん薬は長期間の服用が必要となるため、必ず医師の指導のもとで使用してください。

 

抗パーキンソン薬

抗パーキンソン薬とは、パーキンソン病・薬剤性パーキンソン症候群などの症状を和らげる薬ですが、精神科においては、特にコリン系の抗パーキンソン薬が、抗精神病薬の使用によってもたらされる副作用の治療や予防の目的で用いられる場合が多くあります。そのため、抗精神病薬を使用する際には、最初から併用されることも多いようです。つまり、精神科で用いられる抗パーキンソン薬は、治療のための薬ではなく、副作用止めの薬という役割を強く持っています。抗パーキンソン薬は、アカシジアや手のふるえなどのパーキンソン症候群、錐体外路症状などに対して効果があると言われています。抗パーキンソン薬には様々な種類がありますが、なかでも代表的なものとしては、塩酸トリヘキシフェニジル・塩酸ビペリデン・塩酸ピロヘプチン・塩酸メチセキン・塩酸マザチコールなどがあります。

 

  • 抗パーキンソン薬の作用

    • 薬剤性パーキンソン症候群症状の緩和作用・・・抗精神病薬の使用に伴う副作用を緩和します。
  •  

    抗パーキンソン薬の副作用

    • ※「副作用かな?」と思われる症状があればすぐ医師に相談してください。
      抗パーキンソン薬の副作用としては、口渇・便秘・目のかすみ・排尿困難などが挙げられる他、精神錯乱・幻覚などが見られる場合があるようです。高齢者では、せん妄などの意識障害を生じる場合があります。また、服用を急に中止すると、深刻な副作用である悪性症候群(※抗精神病薬の項目参照)が現れる場合があると言われています。そのため、自分で勝手に服用量の変更・中止を行うことは非常に危険です。副作用が出た場合は、必ず医師の指導に従ってください。

 

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